2023年もありがとうございました。 よいお年をお迎えください!

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先日、新幹線でプエルトリコから来た大学の先生と隣の席になりました。

日米の理解促進を目的とした短期の訪日プロジェクトで、大学生グループを引率していたのです。

バイリンガル教育やプエルトリコの旅など、ひとしきり話が及んだあと、キューバの話になりました。

私が「今年キューバに行った」と話したら、その先生からは「きれいなところだよね!僕も2回行った」と笑顔で返ってきました。

キューバ系2世の友だちがいっぱい

先生は1960年代生まれ。キューバ革命(1959年)で財産を没収されるなどした人が、数多くプエルトリコに移住しました。その後に生まれた、同年代のキューバ系2世が友だちにたくさんいるとのこと。

キューバ移民からは、「いかに自分の国が美しいか」を聞いていたので、興味を持った先生はキューバを訪ねました。

印象は「美しい景観は本当だった」。キューバ人との会話は楽しく、プエルトリコとは違うキューバのサルサも体験し、すっかり気に入って再び訪ねてしまったほどだそうです。

ところが、キューバを訪ねた先生の話を聞いて、仲良しだったキューバ系2世の友人には激怒され、しばらく口をきいてもらえなかったとのことです。

ほかの友人からも、「キューバに行くなんて、共産主義者なの?」と、横やりが入ったそうです。

そんな状況でも、実際に行ってみると、印象はがらりと変わる。とにかく行ってみないと、魅力はわからない。

それがキューバなのです。

日本人観光客が少ない理由


米国とキューバの関係は、両国の国交回復(2015年)後も複雑な状況が続いており、その影響は日本にも及んでいます。

1年少し前からは、キューバへの渡航歴があると、米国に入国するのにESTAが無効になるため、ビザの取得が必要になりました。

円安や、航空券の高騰も相まって、日本からキューバへ観光に行く気運が盛り上がらない印象です。

秋に訪れた人たちの喜びの声


そんななか、今年秋にキューバを旅した人たちから、感想の声をいただいています。

「思ったより何倍も、人なつっこくて、フレンドリーで、やさしい人たちだった」
「街がかわいくて、親切な方が多かった。関西のノリに似ていて楽しかった」
「キューバのことが大好きになった。絶対にまた行きたい」

年末にはアニメ大好き親日家のキューバ人から、「中国や韓国からの観光客はハバナで会うけれど、日本の観光客をほとんど見なくて寂しい」とのメッセージがあり、「もっと日本人観光客に来てほしい」とのことでした。

キューバという国、そして旅に興味を持つ人を増やすために何ができるか、考えさせられる一年でした。

キューバ倶楽部としての活動も8年になりました。応援をしてくださった皆様への感謝の気持ちを2024年の活動につなげていきたいと思います。

2023年は大変お世話になり、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。

Author Profile

斉藤 真紀子
斉藤 真紀子
キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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