非常事態にキューバ大統領が送った、母の日のメッセージ

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大統領のホームページ(https://www.presidencia.gob.cu/es/)より

母の日の5月10日、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は国営メディアやホームページでメッセージを発信しました。

母の日の集いやキスやハグの自粛を求める一方、キューバは医療や科学分野で職務に励む女性が多いため、感謝の意を示しています。

非常事態という背景はありますが、国のリーダーによるまっすぐな愛やねぎらいの言葉があたたかく伝わってきます。キューバらしい社会背景もにじむ大統領のメッセージ、拙いですが、翻訳してみました。

ディアスカネルよりキューバの母たちへ
「みなさんは
私たちをこの世にもたらし、育て、元気づける原動力です」

いつも(お母さんに)キスをしたり、抱きしめたり、訪問をしたりして、子どもや孫、そして近かったり遠かったりする親戚、友人や近所の人も祝う母の日ですが、今回の5月の第2土曜日はいつもと異なります。

(将来)いつもお母さんにキスしたり抱きしめたりできるように、この日、そして世界のパンデミックであるCOVID-19が収まるまでは我慢しなければなりません。
 
今年は恒例のように集まったりお祝いしたりしないことが、大好きで最も尊敬する家族(つまり母)へのプレゼントになるのです。そうしたお母さんたちは今、患者さんのケアをしたり、誰にとっても脅威であり立ち向かわなければならない「邪悪なもの」を確実に治療方法を探したりする、医療や科学分野におけるプロフェッショナルの大半を占めています。
 
自分の家族以外の人たちの市民の世話や料理、掃除、食事の支度や支援を自主的に行っている方たち(注)には、このような大変な闘いの時期に模範的な貢献をされていることについて、党や政府を代表して御礼を申し上げます。
(注)新型コロナウィルスの隔離施設で、感染の疑いのある人たちの世話をしている人たちのことを指していると思われます。
 
私は今日、そしていつも、みなさんが情熱や優しさとともに、私たちに命を授け美しく育ててくれる力を持つことを、祝福いたします。
 
フィデル(カストロ氏)が言っていたように、女性はキューバ革命のなかでも、革命的な存在なのです。女性たちとは母たちのことでもあります。
 
みなさんは私たちをこの世にもたらし、育て、元気づけてくれる原動力です。国家の母であるマリアナ(注)に象徴されるように、そして私たちが成長して国のために戦うことを後押ししてくれた母たちのように、国が誇る存在である、キューバの母たちに万歳!
(注)マリアナ・グラハレス・クエリョ(1815-1893)は、奴隷制のないキューバの独立のために戦った女性

 

Author Profile

斉藤 真紀子
斉藤 真紀子
日本経済新聞米州総局(ニューヨーク)金融記者、朝日新聞出版「AERA English」編集、週刊誌「AERA」専属記者を経てフリー。共著に「お客様はぬいぐるみ」(飛鳥新社)。趣味はラテン音楽&ダンス、カポエイラ(格闘技)
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