ライブハウスもバーも楽しいけれど、ハバナならではの楽しい「ナイトスポット」といえば、やはり週末のマレコン通り。旧市街から新市街にかけて、海岸沿いに伸びる広い歩道には、人がわんさと集まり、音楽や笑い声が響いています。
ホームパーティみたいに歌って踊ってにぎやかなグループもいれば、言葉少なに見つめ合っている恋人も、凧を揚げて走り回る子どもたちもいました。
新市街のほうへ行くと、通りの向かい側には屋台が並び、野外ディスコではサルサやレゲトンが鳴っていて、お祭りムードが漂ってきます。
ライトアップされたホテル・ナショナルが闇に浮かび上がり、幻想的なムードを醸しています。
思い思いに週末を楽しむ人たちと一体になって、夜の潮風に身をまかせていると、鼻歌でも歌いたくなるほどに、心が軽くなっていきます。
実は1ヶ月ほど前、マレコン通りで悲しい出来事がありました。大勢の人が集う歩道に、クラシックカーが突っ込み、大惨事(キューバ共産党が発行する新聞「グランマ」の記事)となりました。
この事故との関係はわかりませんが、通りは車両通行止めになっており、時折パトロール車がゆっくり通り過ぎていきます。
衝撃もあいまって、変わらぬにぎわいが愛おしく感じる、マレコンの夜でした。
Author Profile
- キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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