日本からキューバへ、メキシコ経由で旅する人も多いのではないでしょうか。そこで、番外編として、メキシコシティでの「キューバゆかりの場所」を紹介します。
第一回は伝説のカフェ、「Café La Habana」です。
なんと、チェ・ゲバラとフィデル・カストロが、ここで毎週のようにコーヒーを飲みながら、キューバ革命を計画したという、有名なカフェ。1952年に創業した当時の、そのままの雰囲気を残しています。
入り口付近にチェ・ゲバラとフィデル・カストロの写真が!
くすんだピンク色の壁には、昔を思わせる店内や、キューバの街並みなど、モノクロ写真が大きく飾られています。注文を取りにきた年配のウェイターさんに「ゲバラもカストロもここに来たのですね?」と、一応聞いてみると、「もちろん!」というようにして、大きくうなずいていました。
チェやフィデルが、ここに来てキューバの将来について語っていたのかと思うと、「ハバナ・フラッペ」で喉をうるおしながらも、テンションが上がってきます。
店内の写真を撮っていたら、若いウェイターさんがにこにこしながら、「この写真は一番左がフィデル・カストロで、その隣が(キューバ革命政府初代大統領の)オスバルド・ドルティコス・トラド、その隣がチェ・ゲバラ…」というふうに、順番に5人の名前を挙げて、説明してくれました。
このカフェは、チェやフィデルが来ていたことでも知られていますが、『百年の孤独』を著したコロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスなどの文豪たちや、新聞記者らもよく利用していたそうです。
この日は週末の午後でしたが、社会や政治の変革について話し合っている、という感じの客はあまりおらず、食事を楽しむ家族連れでにぎわっていました。
1950年代の空気が流れる、伝説のカフェは、メキシコシティの中心部、歴史地区にあります。トランジットの待ち時間でも、機会があればぜひ!
Café La Habana (カフェ・ラ・ハバナ)
住所:Calle Morelos 62, Juárez, 06600 Cuauhtémoc, CDMX, Mexico
電話:+52 55 5535 2620
Author Profile

- キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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