訪日外国人は年々増えていますが、まだ珍しいのがキューバからの観光客です。初めての日本、印象はどう映るのでしょうか。

「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれたキューバの高校生(サンタ・クララで筆者撮影)
昨年11月、関東と関西を旅行していた20~30代のキューバ人男女3人のグループに、初めて日本を訪ねた印象を聞いてみました。うち2人は日本のアニメが大好きで、日本に来るのが長年の夢。もうひとりは世界各地に家族がいて、欧州をまわった後、来日しました。
大阪はキューバ?
「キューバから来た? キューバといえば野球!ゲバラ!カストロでしょ!」
道すがら、あるいは電車の中でもいろいろな人に話しかけられ、キューバで連想することをあれこれ伝えてくるので面白かったのが大阪だそうです。
まるでキューバのよう。私も現地で「日本から来た」というと返ってくる、人懐っこい反応がまさに同じだったことを思い出しました。
東京では話しかけられることが少ないうえ、「キューバ? どこ?」というような静かな反応が多かったそうです。
クラブで誰も踊らないイメージ
日本のことをあまり知らなかった20代男性からは「日本人はバーに行ったりクラブで踊ったりするのか」と聞かれました。
真面目に仕事をして、駅のプラットフォームなどで列にきちっと並んだりする様子から、日本人が楽しんでいる様子が想像できないようでした。
「バーもクラブも、もちろんある」と答えると、「クラブでは誰も踊らず静かに酒を飲んでいるのでは」というので、「サルサクラブだって、東京は(おそらく)世界のどこより多いし、すごく盛り上がっているよ」と強調しておきましたが、そのキューバ人男性は、にわかに信じがたいといった表情でした。
オンとオフの概念、キューバと日本ではどう違うのかしらん。
Author Profile

- キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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