早くてうまくて安い、キューバのカフェでの衝撃とは

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早い、安い、うまい! キューバでこんな願いをかなえてくれるカフェに出あいました。

中心地に近いプラド通りにあるカフェ、"Momentoz”。午後3時をまわるころ、小腹がすいて、Sandwich Momentoz(この店のスペシャルサンドイッチ)とミルクコーヒーを注文しました。

メモを片手に、笑顔で注文を取るウェイトレスさん。4つのテーブルはすぐ客でいっぱいになるので、動きも素早い。ゆったりした時間の流れを感じるレストランが多いキューバで、「ファスト・フード」並みのはやさでサンドイッチが運ばれてきました。

Cafe Momentozの皆さん。右端はオーナーのジャスマニさん

噛みごたえのあるパンに、ハム、チーズ、そして燻製の豚肉をはさんだサンドイッチをあっという間に平らげてしまい、撮影はうっかり失念しました。

これぞキューバン・サンドと舌鼓を打ちましたが、聞く人によって「キューバン・サンド」の定義が異なり、混乱してきます。野菜をはさむ、はさまない、ハムだけ、チーズだけ、ハムとチーズ両方、とかなんとか。

そもそもフロリダ発祥といわれている「キューバン・サンドイッチ」。パンもカリカリに焼く場合もあれば、焼かない場合の食感もさまざまです。

何をもって正統なキューバン・サンドなのかを掘り起こすのは、「味噌汁の具は何が本物ですか?」と聞くような愚問なのでしょうか。

$マークはCUC(1CUCは約110円) エスプレッソコーヒーは約80円

国産ビールはいずこに

オーナーのジャスマニさん(32)が店に現れたので、思わず呼び止めてお礼を言ったら、開店してもうすぐ1ヶ月(2019年6月時点)とのことでした。

キッチンで記念撮影をさせてもらい、ふと見上げると、ずらりと並んだ飲み物の缶のなかに、国産ビールのクリスタルやブカネロがない。この日提供できるビールは輸入品のみ、とのことでした。

キューバのレストランは近年、自営業の店が増えたことで、競争も激しくなっているのか、より美味しく、サービスよく、値段も抑えられている印象があります。

しかし、何よりの衝撃はこの日の国産ビールのように、突如品薄になる食材や飲み物があると、注文ができなくなること、だったのを思い出したのでした。

Momentoz Café
住所:Prado #360 e/Neptuno y Virtudes
電話:786457
営業時間:午前7時~午後9時

Author Profile

斉藤 真紀子
斉藤 真紀子
キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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