【イベント報告】新バージョン「Cu-Bop」~キューバで輝きを放つ、音との出会い

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photo by YAJ

約30名の参加者とともに、気さくに歓談する高橋慎一さん。映画のポスター(前回)や紙焼き写真のプレゼントも(photo by YAJ)

3月1日、音楽ドキュメンタリー「Cu-Bop」(2015年)の新バージョン、「Cu-Bop across the border」の公開を間近に控え、特典映像の上映会および、高橋慎一監督によるとっておきトークを楽しむ「第15回キューバ倶楽部プレミアム」を下北沢のキューバ料理レストラン、ボデギータで開催しました。
 
「もっと新しい音楽に挑戦したい」と、キューバからニューヨークに移住したミュージシャンのいきいきとしたライブ映像や、輝くような音色を巧みなリズム感とともに響かせるキューバのミュージシャンの練習シーンなど、長年にわたって現地で才能あふれる演奏家たちと体当たりの交流を続けてきた高橋監督ならではの映像の数々。
 
異次元に連れていかれそうになってしまうくらい、心をゆさぶられる旋律とリズムの連続でした!

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「トランプ大統領の政策に危機感を抱いた米国の教育機関が、キューバのことも知らなければと映画上映会を進んで開いてくれました」(高橋監督)(photo by YAJ)

以前ゲスト登壇されたときも、高橋慎一監督のトークは大好評で、今回もユーモアあふれる語り口に参加者の期待が高まります。
 
音楽ドキュメンタリーが「まさかこれほど反響になるとは」と監督ご本人も驚いたという、2015年公開のときのエピソードから、制作過程のお話、今回の新バージョンの公開にいたるまでの道筋も、なかなかに型破りで、聞いていると、予想もつかない展開に、引き込まれました。
 
「Cu-Bop」に登場する、米国在住の若いミュージシャンの親御さんが、キューバの現政権に反対の立場なのですが、その親御さんへ高橋監督がご挨拶にいった緊張あふれる裏話も、さらりと、面白く、語られるので、聞くほうがドキドキしてしまいました。

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キューバやニューヨークで演奏する、才能あふれるミュージシャンたちの貴重な演奏映像を上映 (photo by YAJ)

後半はトラベルボデギータ代表でキューバの事情に詳しい清野史郎さんとの掛け合いが盛り上がり、高橋監督のそもそものキューバとの出会い、なれそめなどにも話が及びました。やはり奇想天外でした。また改めて公開したいです!

18日から公開の映画情報、および高橋監督の、豪華ゲストとの対談はこちら(下のリンク)で。 キューバ倶楽部にご登壇された、映画監督、阪本順治さんとの対談ご予定も予定されています。

みなさんぜひ、さらにグレードアップされた音響とともに、映画館で「Cu-Bop across the border」を鑑賞しましょう♬  

【映画『Cu-Bop』(2015)について】(アップリンク渋谷のサイトより要約) 困難に直面しながらも、自分の音楽を演奏し続けるキューバのミュージシャンたちを記録したドキュメンタリー作品。キューバに残り音楽活動を続ける者、ジャズの本場であるアメリカ合衆国に移住する者…。その両者の元へ、監督自らカメラを持って自宅に泊まり込み、寝食を共にしながら『音楽が生まれる瞬間』を記録した。ハバナの片隅の古びた住宅地、ニューヨーク・ハーレムのディープなラテン人居住区、カメラは驚く程近距離でミュージシャンたちを記録し、生活と共にある本物のキューバ音楽を活き活きと描き出す

【映画『Cu-Bop across the border』(2018)について】(ぴあのサイトより要約) 音楽ドキュメンタリーとしては異例の半年間に渡るロングランヒット作となった『Cu-Bop Cuba New York Music Documentary』。その後、激変するキューバ​/米国情勢を踏まえ、入念な再撮影と再編集を施し、より多くの映画ファン、音楽ファンに訴える作品として蘇った新作

【高橋慎一(たかはし・しんいち)さん プロフィール】 フォトグラファー・ライター 雑誌・書籍・CDジャケット等でフォトグラファーとして活動中。またライターとして、ジャズ・ワールドミュージック等の音楽分野から、旅行記、人物ルポまで、旺盛な執筆活動を展開している。2001年からキューバ音楽のオリジナル音源を制作するレコードレーベル‘Kamita Label’を主催。プロデュース作品がキューバ音楽界のグラミー賞《CUBADISCO2006》のベスト・ジャズ部門にノミネートされる。そのオリジナル・アルバムは、世界中のラテン音楽ファンから注目を集めている。

Author Profile

斉藤 真紀子
斉藤 真紀子
キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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