キューバの最新鉄道事情~9/3イベントより

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8月にキューバに滞在した、トラベル・ボデギータの清野史郎さんが、9月3日のイベントで、キューバの最新鉄道事情について説明しました。閉会後のお話でしたので、こちらにトークの内容を掲載いたします。

★★以下、清野史郎さんによる、トーク内容です★★

今年7月13日から、新しい列車の運行が始まりました。キューバの発表では、「アプリで予約ができます」といっていたけれど、一切できません(笑)。駅でしか購入できません。

ハバナ、サンチアゴ・デ・クーバ、グアンタナモ、バヤモ、いくつかの路線を走る列車が、中国の力を借りて、キューバ用に作られました。

キューバのデザイナーと中国とで240客車だったと思いますが、3年間でキューバに納入するということです。今年はすでに、80客車の納入が始まり、それによってハバナ、サンチアゴで快適な移動ができるのではないかと思います。

キューバの線路は、メンテナンス不足で、曲がってしまった部分もあり、列車を運行開始したときに、運転手たちが「脱線させてはいけない」と、すごくゆっくり走ったそうです。そのおかげで遅れが出たようなのですが、でも一生懸命運行しています。

2030年までの間、線路も、ロシアの融資を受けて、整備しています。キューバの近代化を進めているところなのです。

キューバの電車はハバナからハーシー(マタンサス州)(ハーシーはハーシーチョコレートのハーシー)の区間しかなくて、ハバナからサンティアゴ・デ・クーバまでを電化させようという計画があります。ロシアの投資や融資もあって、電車を走らせようとしているのです。

中国の新幹線を使って、ロシアの技術で線路を整備し、走らせようとしていて、少々心配な(笑)計画なんだけれど、キューバとしては一生懸命なわけです。



第一弾が7月13日から始まって、(8月に訪れたとき)3駅ほど見に行ってみたけれど、列車は駅になかなか入ってきませんでした。

アプリで到着の予定は見られるので、それをあてにして行きました。必ずしも時間どおりではなかったけれど、一ひとつだけ、見られてうれしかった。急いでいて、写真を撮れなかったのが残念です。

革命以降、キューバ政府は鉄道を進めようとしたけれど、お金がかかるので、なかなか実現しなかったのです。それが今回、1975~78年以降、初めて、新車の客車が入った。今年まで、国際的な中古品を集めていたのですが、初めてキューバ向けの列車が入ったのです。

だから、みなさん、キューバ行ったときに、ハバナからサンティアゴ・デ・クーバまでは2~4日に1度ぐらいの路線で運行するので、駅にいって我慢して列に並んで、チケットを購入して移動しましょう!

客車に乗ったときに、キューバ人コミュニティをみられると思います。絶対おもしろい。

キューバが運行する前に乗ったときに、「してはいけないこと」が発表されました。動物を連れていかない、むやみに音楽をかけない、食べ物をもちこんではいけない…などです。ですから、客車はほとんど地元の人のためにやっていて、観光客向けに無理やり作ったものではありません。

キューバ政府は物資がないなかで、一生懸命、国民のために今できることをしている。ハバナから交通事情を安定させようというのは国の政策です。

一般市民は、いま列車に乗るために、何時間も待って、チケットが手に入らないと警察官に文句を言っていたりもしているような状況ですが、でも、日にちに余裕があるなら、ぜひ列車に乗りましょう。
 

 

写真撮影:YAJ

Author Profile

斉藤 真紀子
斉藤 真紀子
日本経済新聞米州総局(ニューヨーク)金融記者、朝日新聞出版「AERA English」編集、週刊誌「AERA」専属記者を経てフリー。共著に「お客様はぬいぐるみ」(飛鳥新社)。趣味はラテン音楽&ダンス、カポエイラ(格闘技)
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