【イベント報告】憲法改正でキューバはどう変わる?

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10月04日、キューバ倶楽部プレミアム「改憲でキューバはどう変わる」が下北沢ボデギータで開かれました。ゲストにクラウディオ・モンソンさん(キューバ大使館)とトラベルボデギータの清野史郎さんをお迎えし、キューバの憲法改正の背景と、プロセス、そして改正草案の内容についてお話をいただきました。

1976年に制定されたキューバの憲法は、関係が深かったソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)がまだ存在していたころに作られたもので、現在の社会状況に合わなくなってしまい、改める必要が出てきたとのこと。キューバ革命後から続く社会主義の方向性は変えないものの、現実に合わせて憲法を見直します。

内容は、市場経済を取り入れること、外国資本の財産権の容認、国家元首のほかに首相を置くことのほか、同性婚を認める法案も盛り込まれています。

大幅な変更が加えられることになった今回の憲法改正ですが、興味深いのは、そのプロセスです。国会で承認された憲法改正草案を8月半ば~11月半ばの3か月に渡り、学校、職場、コミュニティなどあらゆるところで国民が議論します。草案の内容に賛成をしたり、異を唱えたり。海外移住したキューバ人も、ネット経由で意見を出すことができます。

そこで得られた市民の意見をもとに、国民の意見を募った後、再び内容が検討され、2月に国民投票で信任されれば憲法改正となります。

「政治について話すことがキューバでは特別なことではなくて、家族での会話など、日常の一部になっている」とクラウディオさんが話していましたが、改憲にあたり国民の議論を促すキューバ政府の試みは、民主的なプロセスだなと思いました。

You Tube で配信された市民による議論の様子も観ましたが、よい国をどう作っていくのか、情熱に語る姿がとても印象に残りました。

憲法改正のプロセスは日本とどちらが民主的なのだろう。思わず、参加者の方たちと、そんな感想を話したりもしました。なかなかに考えさせられる、キューバの改憲なのでした。

Author Profile

斉藤 真紀子
斉藤 真紀子
日本経済新聞米州総局(ニューヨーク)金融記者、朝日新聞出版「AERA English」編集、週刊誌「AERA」専属記者を経てフリー。共著に「お客様はぬいぐるみ」(飛鳥新社)。趣味はラテン音楽&ダンス、カポエイラ(格闘技)
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