街歩きをしすぎたという、前回の記事。実のところ、おおかたは道に迷って、セントロ・ハバナの宿にたどりつけず、ひたすら歩いていたのでした。
不思議なのは、スマートフォンの地図アプリMAPS.ME(注)を見ているのに、道に迷うこと。このアプリは、オフラインで使える、なかなかのすぐれものなのです。
(注:MAPS.MEはキューバに到着する前に、あらかじめ地図をダウンロードしておくと便利です)
初めてこの地図を知ったときは、道がわかりにくいハバナの旧市街やセントロ・ハバナでも迷子にならずにすむと、心強く感じたものです。
何しろ、「現在地」も「目的地」も表示でき、ルート検索が可能なので、道に迷いようがないはずなのですが。
現在地の矢印の向きで右往左往
MAPS.MEは電池の消耗が速いので、今回、予備のバッテリーも持ってきました。が、あまりに迷うので、空腹と足の疲れで、自分のほうが事切れそうになったことも。
原因は、目的地への方向を示す三角の矢印がくるくる変わって、どっちに向いているのかわからなくなってしまうこと。歩き始めると、矢印があらぬ方向を向く。構わず歩くと、勝手にルートを変更する。互いに、だまし合いをしているみたいになってしまいます。
角を曲がれば、サプライズ。次第に、街歩きならぬ、道迷いを楽しむ余裕も出てきました。
そもそも地図が読めれば、今いる場所で右往左往しなくてもすむのですが…。そう考えると、なんだか人生の縮図のようでもあります。
地図上には数多くの閉店情報も
MAPS.MEは場所の名前を入力すればすぐに場所を検索できる、目的地までの徒歩や車の移動時間がわかる、店の営業時間や人気度、口コミが表示される、履歴が残る、といった便利な機能がいっぱいあります。
ただ今回、歩きながらひと息つきたくなって、「カフェテリア」と検索すると、付近のカフェの名前がたくさん出てきたのですが、多くの店はすでに閉店していた、ということもありました。
行き先にあたりをつけつつ、行き当たりばったりになりすぎず、よい距離感でMAPS.MEをお供にできるといいですね。
Author Profile
- キューバ倶楽部編集長、ライター。ニューヨークでサルサのレッスンを受けたのをきっかけに、2000年に初めて訪れたキューバが心のふるさとに。
旅をするたびもっと知りたくなるキューバを訪れ、AERA、東洋経済オンライン、TRANSIT、ラティーナ、カモメの本棚、独立メディア塾ほか多数の媒体で記事を執筆。
2015年にキューバの現地の様子や魅力を伝える「キューバ倶楽部」をスタート、旅の情報交換や勉強会、講演会などのイベントも運営。
★キューバのエッセンスを生活に取り入れる日々をnote(https://note.com/makizoo)に綴る。
★Twitter: @cubaclub98 ★ Instagram: @cubaclub98
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